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北九州市小倉北区魚町に初のラーメンテーマパーク   ワイエスフード   社員の独立支援をコンセプトに


 「九州筑豊ラーメン山小屋」をチェーン展開するワイエスフード株式会社(田川郡香春町鏡山香春工業団地、緒方正年社長)は12月8日、北九州市小倉北区魚町1丁目に醤油・塩・味噌など様々なラーメンが味わえるラーメンテーマパーク「小倉ラーメン闘龍門」をオープンする。
 同社初のラーメンテーマパークの運営で、全国でもラーメンチェーン店が運営するラーメンテーマパークは初めてという。同施設は、同社従業員やフランチャイズ店舗オーナーから出店希望者を募り、独立を目指す人材を支援する”起業塾”的な位置付けを持たせると同時に、消費者のラーメン志向を探るマーケティングアンテナショップとしての役割を持たせる。
 場所は「魚町銀天街」の中で、「福家書店」跡地。2階建てで、延べ床面積は約460平方m。塩味の玄海ラーメン「無法松」、とんこつ味の本家一康流「筑豊一代」、味噌味の北海味噌「麺屋翔竜」、しょうゆ味の喜多方しょうゆ「じゃじゃまる」、創作とんこつ味の熊本とんこつ「しん」の計5店舗が入居する。
 5店舗の異なる味のラーメン店が施設ナンバーワンを目指して6カ月間競争し、売上実績と客からのアンケート(味・接客・新メニュー企画などの創作性)で1位から5位までの順位を決定。1位になった店舗責任者(店長)は今回出店したブランドで独立開業のチャンスを与え、出店候補地、出店資金などの開業から店舗運営に関するノウハウまでを教授する。逆に売上実績が伸びずに、客の評価を得られなかった店舗は6カ月後に退店させ、店舗入れ替えも実施する。
 同社では「志の高い社員の独立を推進すると同時に、北九州を発信基地としてオリジナルブランドで全国に出店したいというラーメン経営者を応援する起業塾のような位置付けを持たせる」と話している。
 同社は1970年4月創業、31年5月設立、資本金は7億6,130万円、連結決算は、売上高は42億2,400万円(05年3月期)、経常利益は3億4,400万円、従業員数は約700人。連結子会社に厨房機器販売のワイエスシステム株式会社、すりごま製造販売の大幸食品株式会社がある。
 緒方社長は北九州市戸畑北区出身。1947年12月21日生まれの57歳。西日本電子工業高校卒。趣味は陶芸。