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北九州市の廃棄物リサイクル工場を6月に稼働  東京都のアミタ    最大生産能力は9万6千トン


 資源リサイクルなどのアミタ株式会社(東京都千代田区、熊野英介社長)は、北九州市の響灘臨海工業団地(若松区響町)に建設中の廃棄物リサイクル工場を6月に操業開始する。
 同工場では燃え殻、汚泥、廃プラスチック類、動植物性残さなど10品目を受け入れ、セメント原料(原料系、燃料系)、金属材料、特殊鋼物原料などにリサイクルしている。名称は「北九州循環資源製造所」。当初は5月中旬の操業開始を予定していたが、各種検査や従業員研修を徹底するため延期した。
 同所の敷地面積は1万7061平方mで、製造所は平屋建て。最大生産能力は約9万6千トン。約10人を新規雇用する。将来的には破砕機を導入し、企業ロゴが入った廃棄製品や廃棄販促品などを破砕、横流れを防ぐ機能破壊サービスや、取り出しが困難な容器入り廃棄物を容器ごと破砕し、再資源化するサービスなどにも取り組んでいくという。
 同社はアミタホールディングス株式会社(東京都千代田区、熊野英介会長兼社長)の事業会社の一つ。同HD設立は2010年1月(アミタ設立は1977年)。資本金は4億7千3百万円。従業員数は205人。廃棄物を地上資源ととらえ、原料や燃料に加工し新たな資源に再生する地上資源事業を展開。このほか地域づくりをプロデュースする「自然産業創出事業」、環境認証サービスの「環境ソリューション事業」を手がけている。製造所は兵庫県姫路市、京都府京丹市、茨城県筑西市にあり、北九州は4カ所目。九州進出は初めて。