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北九州―釜山線就航効果で増収増益  スターフライヤー    旅客需要減で通期下方修正


 株式会社スターフライヤー(北九州市小倉南区空港北町、米原愼一社長)の13年3月期第2四半期決算は、営業収入が前年同期比21・5%増の125億2000万円、経常利益が同81・7%増の1億9500万円の増収増益だった。
 今年7月に同社初となる国際線の北九州―釜山間を就航したことで、旅行客数は36・7%増の56万7000人と増加。既存路線の北九州―羽田、福岡―羽田間も順調に推移し、増収となった。利益面では、釜山線就航に伴う航空機材費や人件費などの費用が発生したが、円高による為替差損を営業外費用として計上したことで、増益となった。四半期純利益は81・4%増の1億7100万円。また、福岡―羽田線の貨物輸送を期間的に実施したことで、2・3倍の8272トンと大きく伸長した。同社では、「来年度以降も、路線拡大で増収が期待できるが、それに伴う費用などを削減していくことが今後の課題。14年度までの中期経営計画で売上高423億円、経常利益30億円まで事業拡大したい」と話している。
 通期では、就航した釜山線が周辺諸国の国際情勢などによる旅客需要減少の影響で、計画を下回る可能性があるため、下方修正。営業収入は前年比13・4%増の255億9800万円(期首予想比12億4700万円減)、経常利益は同68・0%減の3億1600万円(同3億1200万円減)の増収減益を見込む。