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化成品部門を分社化し新会社を設立 月星化成 今夏めどに


 履物メーカーの月星化成株式会社(福岡県久留米市白山町、田中久義社長)は今夏をめどに、工業用品などを手掛ける本体の化成品部門と一〇〇%子会社の株式会社ユニ・スター(稲吉一男社長)を合併し新会社を設立する準備を進めていることを明らかにした。
 これは、国道264号線バイパス工事に伴い、「収用」による立ち退きに協力することと、経営効率のため両事業を統合することで双方の強みを生かした会社にするため。新会社は現株式会社ユニ・スターの所在地(福岡県浮羽郡浮羽町高見)に集約、事業領域は発泡スチロール製造のスターライト事業、工業用品事業、化成品事業。その他詳細は未定。同社の化成品部門は工業用品、クッション、コーティング剤に分けられ、クッションは「アンダーパット」といい、福岡ドームの人工芝の下に敷くマットやプールサイドの滑り止めとして利用されている。コーティング剤は牛乳ビンなどガラス製品に対する危険防止のための破ビン防止、工業用品は専門的なゴムの工業用品を開発している。ユニ・スターは、ゴム製履物、工業用ゴム製品、発泡スチロールの製造などを手がけており、従業員数は二百人。田中社長は「本体では履物業一本に絞っていく。化成品部門は今後大きく化ける可能性があり、期待している」と話している。
 同社は一八七三年十月創業、一九三一年二月設立、資本金は十三億円、売上高は四百十五億七千八百万円(二〇〇三年六月)、経常利益は二十五億二千三百万円。従業員数は千百四十七人。
 田中社長は福岡県久留米市出身、一九四一年二月二十八日生まれの六十二歳。同志社大学経済学部卒、趣味は尺八、ウォーキング。

2004.2.17 発行 週刊経済より