NEWS

労務費増加で連結経常利益は半減の6800万円 オーケー食品工業中間


通期予想を下方修正

業務用味付け油あげ製造販売のオーケー食品工業㈱(朝倉市小田、大重年勝社長)の9月中間連結決算は、売上高が前年同期比1・1%増の46億3300万円円、経常利益は半減の6800万円で増収減益だった。

売上高では、主力の味付け油揚げの販売が、コンビニエンスストア向けで減少したが、海外向けや一般量販店向けが増加、さらに5月末に子会社化した同業のベジプロフーズ(埼玉県川島町)の売り上げが加わったことで増収となった。一方利益面では、派遣社員の利用や原油など原材料費が上昇したことで売上原価が増加、また最低賃金の改定や技能実習生の人数が増えたことで管理手数料が上昇するなど販管費も増加して製造コストが「予想以上」(大重社長)膨らみ、営業利益は61・2減の5000万円、純利益は32・8%減の7800万円となった。

通期の業績予想を下方修正しており、売上高は当初予想比2・1%減の93億円(前期比1・4%減)、営業利益は同54・2%減の1億1000万円(同57・2%減)、経常利益は同48・0%減の1億3000万円(同53・1%減)、当期純利益は同45・5%減の1億2000万円(同60・5%減)を見込む。下期に向けて大重社長は「労務費の関係では、派遣を使っていた夜間シフトの手配ができた。さらに各部署で効率化を図り利益確保を目指す。また売り上げも、コスト増による価格改定のお願いを継続するとともにコンビニの落ち込み分を海外などでカバーしていきたい」と話している。

2017年12月5日発行