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創業初の新作「黒ごまあんまん」を発売 太平閣
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週刊経済2025年6月4日発行号
ネット販売にも注力
豚まんの製造・小売をする㈲太平閣(大野城市白木原1丁目、増田秀一社長)は4月11日、創業以来初めての新商品「黒ごまあんまん」の販売を開始した。
「黒ごまあんまん」は1個250円で、太平閣本店、五条駅店、西新プラリバ店、マイング博多店の4店舗で販売しており、6月にネットでの購入も開始する予定。同社はこれまで豚まんのみを販売していたが、豚まん以外の販売を望む声が多く、新作の開発に至った。商品化に当たって同社では、黒ごまあんに合うよう甘さが特徴だった豚まんの皮とは異なる独自の皮を開発。中国では定番として人気のある黒ごまを使ったあんまんを店頭で販売する。今後もあんまんをはじめとする新商品を開発、販売していく。
同社は1983年創立以来、紳士服の仕立てをしていた初代社長の呉世宏氏が、神戸の豚まんを土産として配っていたところ評判となり、本店へ修行後に豚まんを製造販売したことが発祥。現在は生産効率を上げつつ、味と品質の安定した商品を提供できるようになり、繁忙期の年末には1日で約1万2000個を製造する。
増田社長は「40年以上にわたり、大野城市の名物として定着している太平閣の『豚まん』は、皮の甘さと肉の旨みの相性の良さが特徴」とした上で「リピーターが多く、現時点では店舗の売り上げが大きいが、今後はさらにネット販売にも注力していきたい」と話している。お中元シーズンに合わせて6月25日から8月10日まで、10個以上の注文で送料一律30%引き、法人向けにも配送先5件以上であれば送料が1件あたり500円になるキャンペーンを実施する。
増田社長は大野城市出身。1969年3月7日生まれの56歳。趣味は食べ歩き。同社は1983年設立。資本金900万円。売上高2億9000万円(2024年8月期)。従業員数約50人。