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前年同月比2・3%減の187億1571万円 福岡市内4百貨店の2月売上高


週刊経済2025年4月2日発行号

約3年半ぶりのマイナス

福岡市内4百貨店の2月売上高は、前年同月比2・3%減の187億1571万円で約3年半(41カ月)ぶりのマイナスとなった。

日本百貨店協会が3月25日に発表した「百貨店売上高」概況によると、商品別では身のまわり品が62億2908万円(5・4%減)、雑貨が49億3621万円(8・2%増)、食料品が35億5762万円(3・9%減)、衣料品が30億8827万円(8・1%減)、家庭用品が3億172万円(1・2%減)、食堂・喫茶が1億8531万円(11・7%減)でほぼ全ての商品でマイナスとなった。前年閏年により営業日数が減ったことと、降雪などの寒波や週末の悪天候が売り上げに影響した。一方で、化粧品やインバウンド消費は引き続き好調。特に福岡は、菓子が1・6%増となり「土産物やバレンタイン商戦が寄与している可能性も」とした。

また、福岡を除く九州・沖縄の百貨店(12店舗)では7・1%減の142億5289万円で5カ月連続のマイナスとなった。商品別では食料品が47億2740万円(3・8%減)、衣料品が36億4850万円(6・5%減)、雑貨が27億353万円(14・9%減)、身のまわり品が17億777万円(7・3%減)、家庭用品が7億1258万円(2・2%減)、食堂・喫茶が4億3524万円(0・7%減)で、全ての商品がマイナスだった。

全国の売上高は1・5%減の4254億円と4カ月ぶりのマイナスとなった。福岡と同様に全国的にも営業日数減の影響が見られた。天候悪により春物商材も伸び悩んだが、卒入学などのオケージョン需要は推移した。インバウンドは春節休暇が1月28日~2月4日と昨年より早かったにもかかわらず好調。同協会では「営業日数が1日減ると売上高は2~5%マイナスになるといわれており、数字にも出ている。バレンタイン商戦では豊富な商品展開や関連イベント、SNSを活用した施策などで活況だった」とコメントした。

表はこちらから。