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初の海外拠点として上海事務所を開設   福岡倉庫   海外引越事業拡大へ


 物流倉庫業地場大手の福岡倉庫株式会社(福岡市中央区多の津二丁目、富永太郎社長)は二月二十四日、初の海外拠点として上海事務所を開設した。
 これは、経済成長著しい中国に日本企業が次々と進出し、日本人ビジネスマンの海外引越需要が伸びていることから、同事業の強化拡大および、日本人スタッフによるサービス高度化でさらなる需要拡大に向けた体制づくりを図るために開設したもの。上海には海外引越事業で提携しているリーマ・イースト・チャイナ社のオフィスがあり、今回の上海事務所には同社の社員一人、現地通訳一人の計二人を常駐させる。これにより、海外引越の年間取扱い百件突破を早々に達成したい考え。
 現地に赴任する大城英樹所長は、「体当たりの姿勢でやれることからしっかりと実行していきたい。現場から多くのことを学び、会社の成長に貢献したい」と話している。

04年12月期決算で売上高、経常利益ともに過去最高
 また、同社の〇四年十二月期決算は、売上高が前期比八%増の約九十一億五千万円、経常利益が同三・九%増の約四億八百万円となり、三期連続の増収増益および、いずれも過去最高を更新した。  倉庫、陸運、引越の全部門が前期を上回り好調に推移。〇六年度の売 上高百億円突破という目標に着実に近づいた。「お客様の営業戦略(企業努力)で在庫の圧縮が進み、全体的な物流量が減少している中で売上拡大が図れたのは、ISO9001取得をはじめ、精度の高い物流業務、高品質なサービスが評価されたためだと考えている」と話している。
 同社は一九四八年十月設立、資本金は一億円、従業員数は二百五十人。
 富永社長は福岡市出身で、七二年九月二十三日生まれの三十二歳。学習院大学卒、趣味はゴルフ、ヨット。

2005.3.15 発行 週刊経済より