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八木山バイパス・篠栗―筑穂間が4車線化で開通 国・西日本高速道路


週刊経済2025年4月16日発行号

延長5・7キロ

国と西日本高速道路㈱(ネクスコ西日本)が共同で事業を進めてきた国道201号八木山バイパスのうち、篠栗インターチェンジ(IC)―筑穂IC間が3月30日午前0時に4車線化で開通した。

開通区間の延長は5・7キロ。同バイパスは1985年に篠栗ICから穂波東ICまでの13・3キロ区間が上下2車線の一般有料道路として開通。建設費の償還を終えた2014年から無料区間となったが、交通量の増加に伴う渋滞の慢性化により、19年に4車線化に拡幅することが決定、国(九州地方整備局)による工事が進められている。今回、4車線化の開通に合わせ、道路管理は国からネクスコ西日本に移管され、再有料化した。償還期間を終えた無料区間の道路が再有料化するケースは全国で初めて。

前日に篠栗料金所近くで開かれた開通式には、地元選出の国会議員、服部誠太郎知事、香原勝司県議会議長ら来賓を含む約130人が出席。国土交通省の山本巧道路局長が式辞を述べた後、地元福岡8区選出(飯塚市など)の麻生太郎元副総理兼財務大臣は「筑豊にとって夢だった筑豊横断道路につながっていく起点。やっと4車線化が実現した。企業進出など地域の活性化につながるものと確信している」と祝辞。地元を代表し、飯塚市の武井政一市長、篠栗町の三浦正町長も篠栗―筑穂間の4車線化を地域活性化につなげていきたいと意欲を見せた。4車線化事業は筑穂ICから穂波東ICまでの7・6キロ区間では土木工事が進んでおり、27年度の完成を目指している。