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全長14mの業務用トンネルオーブンを発売  七洋製作所    大手向けに参入


 製菓・製パン用オーブン製造、販売の株式会社七洋製作所(糟屋郡宇美町若草2丁目、内田素行社長)は8月、トンネル式の業務用オーブンを発売した。
 商品名は「バッケン・ロングスルーオーブン リムジン」で、全長14m。これまで小中型店舗向けの商品が主だったが、今回の商品開発を機に大手菓子メーカー向けに提案し、顧客層の拡大を図る。12mの炉内を4つに区切って温度や湿度を管理・調整し、さらに各12ブロックの全48ブロックに分けてコンピュータによる熱管理でトンネル式オーブンの課題であった温度のムラを防ぐ。また特殊ガラスを使用して外から焼成中の生地の状態が確認できる点が特徴。
 同社の実験では天板60枚分、シュークリーム720個を最短20分で焼成した。価格は3千万円からで、初年度10台の納入を目指す。内山社長は「ニーズがあり昨年初めから開発に乗りだし、商品化にこぎつけた。これまで当社が開発してきたオーブンの密閉性、温度・湿度管理の技術を生かし、大量生産でも高水準の品質を保てる」と話している。
 同社は1973年12月設立。資本金は5千万円。11年3月期の売上高は15億3千万円。従業員数は70人。内山社長は糟屋郡志免町出身。1956年2月23日生まれの56歳。九州産業大学経済学部、国士舘大学体育学部卒。趣味はダイビング。