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入退室セキュリティ管理システムを開発   フューチャーリンク   12月中旬本格展開


 システム開発の株式会社フューチャーリンク(福岡市中央区天神4丁目、山本晋社長)は11月、入退室セキュリティ管理システムを開発・試験導入し、12月中旬にも本格的に営業を開始する。
 同システムは、非接触型IDカードや赤外線センサーと、物販店やレンタル店舗に見られる盗難防止用のゲートアンテナを融合。カードをかざすことなく普通に通過するだけで、通過者や異常通過などをそれぞれ認識できるのが特徴。赤外線センサーとの併用で、IDカード所有者のすぐ後ろに非所有者が続いて入るような「テールゲート」防止や、入退室を途中でやめたような場合も、中断認識をするようになっている。また、入退室のログ情報はパソコンで管理、CSVデータへの出力も可能なため、目的に応じて情報管理、調査ができる。このほか、外来者用や外部からの長期滞在者用に期間限定のIDカードも発行が可能。
 基本システムは、IDカード(非接触型)、ゲートアンテナ、ドアセンサー、赤外線センサー、セキュリティコントローラー。これでドア2~3枚に対応できる。価格詳細は未確定ながら80~90万円台(工事費除く)の予定。また、オプションとして、電気錠、監視カメラ、スクランブルテンキー(1回毎に数字の配列を変更する)も設定しているほか、プライバシーマーク取得のコンサルティングも付加したサービスも予定している。
 山本社長は「企業のセキュリティだけでなく、イベントなどに導入すれば、来場者の回遊性も把握できるため、システム開発業者を中心に幅広く営業展開したい」と話している。すでに受注案件も数件入っているという。
 同社は1990年11月設立、資本金1,000万円、従業員27人。本来、医事会計や電子カルテ、オーダリングなど医療関連ソフトに強みを持つシステム開発会社で、現在はWEB系など全般的に受託開発を展開している。05年3月期の売上高は5億7,300万円。