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入居者の人物保証サービスを開始   エンパワーメント   管理会社、ビルオーナーに向け


 リスクマネージメント事業の株式会社エンパワーメント(福岡市中央区警固二丁目、今村末男社長)は四月末から、不動産賃貸物件管理会社、ビルオーナー向けに、入居者の人物保証サービスを開始した。
 不動産賃貸をめぐるトラブルや家賃滞納などの問題解決を図るために開始したもので、サービス名は「エンパワーコンファームシステム」(ビジネスモデル特許:特願2005│097743)。独自の審査技術とノウハウを生かして、賃貸物件の入居者として適正な人物であるかを判断・審査した上で、同社が人物保証を実施。さらに、入居後についても、入居者の行方不明、近隣への迷惑行為、共有空間での器物破損、契約者以外への無断転賃などを含めたトラブルに対して、プロ集団による証拠収集の後、法的手段を用いて入居者の退去手続きなどまで実施する。
 なお、同社の入居審査を受けて適正と判断された入居希望者は、賃貸 契約をする際に保証人を立てなくて良いという新しい保証システムの確立も契約先とともに構築していく予定。すでに数社と契約実績があり、「約二万戸の管理物件をもつ不動産管理会社では、当社の入居審査を導入して一年間で家賃滞納率が一・二三ポイント減の一・六六%まで低下した」という。
 同社では「保証会社の保証などは家賃滞納分の金銭保証のみで、保証人として重要な役割であるトラブル時の仲介役、連絡先という面ではまったく機能していない。契約先のお役に立てる新しい保証システムを構築し、事業拡大を目指していく」と話している。

2005.4.19 発行 週刊経済より