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低価格の電気錠パッケージ商品発売  下関市のディフェンスバード    約40社の新規取引先開拓へ


 福岡・九州を主販路とする合鍵材料・複製機などの卸売や防犯機器の販売・施工、ディフェンスバード株式会社(下関市豊前田町、梶山博司社長)は5月、低価格の電気錠パッケージ商品「いつでも安心システム」を発売した。
 これは高齢化の進展などに伴い、遠隔操作できる電気錠の需要が高まっていることから、必要な部材をパッケージ化した独自商品。取り付け条件のある従来の電気錠と異なり、どんなドアでも取り付けられ、工期も半日~1日と短いのが特長。また、電気錠の潜在需要を喚起し、市場拡大を図るため、「戦力的価格帯にした」(梶山社長)という。今回発売したのは、(1)リモコン操作(暗証番号)で解施錠する本締式電気錠(2)非接触カードリーダーで解施錠する電磁式電気錠(3)警報装置付きの非接触カードリーダーで解施錠する電磁式電気錠、の3パッケージ。価格は(1)(2)が約10万円、(3)が約15万円(工事費含まず)で、従来の商品に比べて約3分の1となっている。同社は約3年前に入退室管理システムや監視カメラなどのセキュリティー事業に本格参入。この1年で約40社の新規取引先を開拓したが、同商品発売でさらに40社程度の増加を目指す。梶山社長は「当初はオフィス、学校、病院、倉庫などの法人向け商材と考えていたが、一般住宅からも引き合いが多い。今後も同シリーズ商品を増やし、市場を拡大したい」と話している。
 同社は1980年5月設立。資本金1000万円。従業員10人。従来の卸売事業では関西以西に鍵専門店やホームセンターなど500店の卸先を有し、うち5割が福岡、7割が九州。セキュリティー事業拡大に伴い、昨年1月株式会社ロックから社名変更。09年3月期売上高は約5億円。