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伝統工芸品全国大会を30年ぶりに福岡で開催 福岡県


11月、メーン会場はマリンメッセ

経済産業省が毎年11月に開催している「伝統的工芸品月間国民会議全国大会」が、18年は福岡県で開催されることが決まった。マリンメッセ福岡をメーン会場に、工芸品産地には分会場を設ける。

経済産業省が伝統的工芸品に対する国民の理解とその普及を目指し、1984年から毎年11月を伝統的工芸品月間と定めて全国各地で開催している大会で、福岡県での開催は30年ぶり。毎年5万から10万人が来場するという。福岡県の伝統工芸品は7品目で、小石原焼、博多織、八女福島仏壇、八女提灯、博多人形、久留米絣、上野焼が指定品目。そのほか34品目の知事指定特産工芸品・民芸品の産地がある。2018年は、博多織発祥777年、久留米絣の考案者・井上伝さんの没後150周年、小石原空き伝統産業会館が会館20周年を迎えるなど、県内産地で節目を迎える年であり、小石原焼の産地、東峰村は17年の九州北部豪雨で甚大な被害を受けた被災地でもある。県はこの機会に、福岡県の伝統文化の発信に努めるとともに、被災地の復興を全国にアピールする狙い。

小川洋福岡県知事は、同大会について「ラグビーワールドカップやオリンピックを間近に控え、日本の文化に海外からの注目も集まっている大事な時期。福岡から伝統的工芸品のすばらしさと、日本の伝統文化の魅力を発信し、東峰村の小石原焼をはじめ、被災地の復興ぶりを全国からお越しの皆さま方にお見せしたい」と意気込みを話している。

2018年1月10日発行