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伊藤忠商事とFIP転事業で協業 九電工
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週刊経済2025年8月27日発行号
佐賀県の太陽光発電所から
㈱九電工(福岡市中央区天神1丁目、石橋和幸社長)は7月、伊藤忠商事㈱(東京都港区、石井敬太社長)と大型蓄電池を併設する形で太陽光発電所のFIP転事業を共同で進めることを決定した。
FIP(フィードインプレミアム)は卒FITを見据えた制度で、再生可能エネルギーで発電された電気を電力市場で販売する際、市場価格に加えて一定の補助金が上乗せされるもの。今回の協業では、伊藤忠商事による蓄電システムの調達と、九電工のEPC(設計から機器・資材等の調達、建設・試運転まで一括して請け負う事業)によってFIT事業者の収益向上につながるFIPへの移行と蓄電池の導入を推進する。
第一弾として、両社が共同出資する佐賀相知ソーラー㈱の佐賀相知太陽光発電所のFIP転を決めており、2026年度の運転開始を予定している。同発電所の発電規模は約2万1千kWで、定格出力1万2千kW、定格容量 4万9356kWhのリチウムイオン畜電池を設置するという。

