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今秋をめどに株式上場を計画 プロファイル ソフト開発の拠点確立を目指す


 各種適性診断ソフト開発、販売を手掛ける株式会社プロファイル(福岡市博多区上呉服町、白木智貢社長)は、今秋をめどに株式上場を計画している。
 これは昨年八月、東京都渋谷区から福岡市への本社機能移転に伴い、同所を各種適性診断プログラムの開発拠点として位置付けるとともに、資本力強化および研究開発投資額の増強、新規コンテンツ制作を目的としたもの。同社では昨年三月から「株式公開準備室」を設置しており、現在、福岡証券取引所の新規企業向け市場「Qボード」と東証マザーズ の両市場を視野に入れ、検討している。
 また、今回の株式上場を機に、スタッフを四十人から五十人体制に強化する計画。白木社長は「株式上場の準備はほぼ終了している。今後は市場株価との折り合いを見て、最終的な判断をしていきたい」と話している。

 雇用支援システムの韓国語翻訳版を販売

 また、同社は今年の夏をめどに、インターネット上で適性診断テストや履歴書作成ができる自社ソフト「雇用支援システム」の韓国語翻訳版を販売する。
 同システムはインターネット上に就職適性診断サイトを開設することで、ブロードバンドに対応した雇用創出を支援するもの。求職者には適性業種や職種および業務スキルチェックなど自己診断内容に適合した求人企業の情報収集が可能となり、企業側は求職者の性格や能力、価値観などの診断結果をパソコン上で把握。求職、求人双方のミスマッチ解消や円滑な雇用促進を目的としている。昨年六月には、福岡商工会議所が全国の商工会議所で初めて同システムを導入。現在、「ひっとワークふくおか」の名称で展開しており、約四百三十社が登録しているという。同社では韓国版に続く中国版の販売も予定しており、東南アジアを視野に入れた適性診断ソフト開発、東南アジアにおける同事業の特許申請を実施している。特許取得後は地元企業と提携し、同システムの販路拡大および新規データベースの構築を目指す。
 同社は一九九八年十月設立。資本金は八億百四十三万円、従業員数は四十人。〇二年十二月期の売上高は七億一千万円。
 白木社長は北九州市出身、一九五九年八月二十八日生まれの四十三歳。千葉大学卒。趣味は読書。

2003.03.25 発行 週刊経済より