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今秋までに福岡市内に5カ所のホテル リファレンス


週刊経済2025年7月2日発行号

レジデンス型8拠点に

賃貸マンションや貸会議室を手掛ける㈱リファレンス(福岡市博多区博多駅東1丁目、相部光伸社長)は今秋めどに、福岡市内5カ所にレジデンス型ホテルを開業する計画を明らかにした。

自社で所有する賃貸マンションなどをホテルとして一部改修し、稼働率向上を図るもの。同社はウイークリーやマンスリーマンションなどの民泊事業を展開し、2020年、同区冷泉町に10階建てホテルを開業したのを皮切りにホテル事業に参入。24年に同市中央区谷1丁目の新築マンションのワンフロアを初めてレジデンス型にし、直近では6月に中央区天神3丁目に1室(50・4㎡)をオープンした。同月までにレジデンス型3カ所を含む計6カ所でホテルを運営している。

今後の開業計画は、夏までに同区天神3丁目に6室(24・9㎡)、博多区中呉服町7丁目に3室(24・3㎡)の2カ所。秋までに同区祇園町4丁目に3室(24・94㎡)、同区千代3丁目に3室(21・37㎡)、同区博多駅前4丁目に4室(24・92㎡)の3カ所、計5カ所26室をオープン予定。それぞれの部屋にキッチンや調理器具、食器、洗濯機などを備えている。同所に加え、賃貸マンションの退去があれば部屋数を増やす予定。全ホテルから10分以内にアクセス可能な中呉服町7丁目の拠点にサテライトオフィスを設置し、緊急時にはホテルに従業員を派遣する。

相部社長は「海外からの観光客の増加でホテル需要が高まっている。福岡市内10拠点の開業は試験的に行うもので、今後東京の自社物件44棟などを活用しホテルを開業したい」と話した。

相部社長は田川市出身。1950年10月4日生まれの74歳。駒澤大学経済学部卒。趣味はゴルフ、読書、麻雀。

同社は96年設立。資本金は1億円。2025年1月期売上高は54億5千万円。従業員は166人。