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人口90万人割れ見据え新たな対策 北九州市
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週刊経済2025年10月29日発行号
教育充実し人口増加へ
北九州市は10月16日、人口が90万人を下回る可能性が高くなったことを踏まえ、新たな対策を発表した。
北九州市の推計人口は9月1日時点で90万494人。昨年は社会増減が60年ぶりにプラスへ転じたものの、政令市で最も高い高齢化率(31・7%)もあり、自然増減など踏まえるとマイナス基調が続く。市は90万人を切るのはそう遠くないと見通し、人口増を目指す新たな対策に乗り出した。
対策の柱には「雇用」「医療」「教育」を掲げ、中でも教育分野は最重要課題と位置づける。市は全国学力調査で全国平均を下回る結果が続いており、学力向上を柱にした教育改革に着手する。改革の柱は三つ。第一にAIを活用した個別最適学習と読書習慣の強化。AI学習アプリを導入し、子どもの理解度に応じた学びを支援する。第二に体験活動の充実。市内60以上の施設で展開する「たいけん・まなび大作戦」を通じ、非認知能力を育む。第三に、暗記中心の学習から「自ら考える教育」への転換を図る。
北九州市は高齢化率で政令市トップである一方、合計特殊出生率は8年連続で政令市トップという強みも持つ。武内和久市長は会見で、「90万人割れを危機ではなく転換点と位置づけ、再出発を図る」と話している。

