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交通系事業の受注増で売上高0・4%増  福山コンサルタント    経常は外注費用増加で19・9%減


 交通・都市などの調査・計画・設計コンサルタントの株式会社福山コンサルタント(福岡市博多区博多駅東3丁目、山本洋一社長)の11年6月期連結決算は、売上高が前期比0・4%増の54億58百万円、経常利益が同19・9%減の1億78百万円で増収減益だった。
 公共事業予算の大幅な削減と価格競争が激化するなか、交通系事業分野の受注が堅調に推移した。利益面では交通調査などの外注費が増加した。今期は、引き続き公共事業の抑制と価格競争が予想されるが、4月に経営権を取得したグループ会社の収益が加わることに加えて、ビルの耐震性や橋りょうの安全性を診断する無線システムの発売を予定していることから、売上高が同4・4%増の57億円、経常利益が同12・2%増の2億円を見込んでいる。山本社長は「グループ会社の連携を強化し、民間市場や未開拓エリアへの事業拡大を進めていきたい」と話している。