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九州初、ローカル5G「無線局免許」を取得  QTnet


九工大との共同研究の環境を整備

九電グループの情報通信事業会社、㈱QTnet(福岡市中央区天神1丁目、岩﨑和人社長)は3月30日、総務省からローカル5Gの商用利用が可能となる「無線局免許」を九州で初めて取得した。
ローカル5Gとは地域の企業や自治体などが、自らの建物や敷地内で柔軟に第5世代移動通信システム(5G)ネットワークを構築し、利用可能とする無線システム。今回の無線局免許は、同社と国立大学法人九州工業大学(本部・北九州市戸畑区、尾家祐二学長)が、同大戸畑キャンパス内にローカル5G環境を整備するためのもので、産学連携としては全国初の取り組み。ローカル5Gエリアは、学生が多く集まる図書館や大学生協、中央広場を中心に構築。今後、同大学の掲げる「未来思考キャンパス構想」の一環として、この領域で民間企業などに社会実装前の技術を提供してもらい、産学が連携した共同研究を推進し、5Gを活用した社会課題の解決や新たなサービスの創出を目指す。  共同研究の内容など具体的な取り組みは4月下旬に改めて発表する。同社では「この共同研究には学生にも積極的に参加してもらい、九州から未来を思考・創造できる人材を輩出するべく取り組んでいきたい」と話している。
同社と九工大は、昨年6月からAIや認証・決済技術などを活用した無人店舗の実証実験を開始しているほか、今年1月にはローカル5G共同研究に向けた協定を締結し、連携を深めていた。