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久留米市の自社工場の充填機を入れ替え 鷹正宗


作業効率向上や製造コストの削減へ

酒類メーカーの鷹正宗㈱(久留米市小頭町、佐藤司社長)は、同市大善寺町の自社製造工場内の充填(じゅうてん)機を入れ替え、10月19日に稼働した。
老朽化に伴い、これまで2台あった充填機を充填ラインごと入れ替えた。入れ替えは約30年ぶり。新たにマルチ充填機を導入し、充填ラインの床塗装も手掛けた。これまで充填は1800㎖の一升瓶やそれ以下の大きさの瓶に対応していたが、マルチ充填機は外部委託していたペットボトルやボトル缶にも充填できるため、委託していた分は1本あたり数十円単位でコスト削減ができるという。また、充填機に付随する電子操作盤で充填状況の確認も容易になったため、製造スタッフの負担軽減につながっている。今回の入れ替えで生産ラインへの配置人員数に変動はなく、これまで通り約10人体制となる。充填能力は一升瓶で1時間に約1200本。また、近年リキュール製造の増加に伴い、工場内に攪拌(かくはん)機能付きの2千ℓの調合タンクを新設した。同社では「設備の配置も見直し、動線の確保もうまくできている」と話している。
同社は天保年間創業。1935年11月設立。資本金9千万円。2020年12月期売上高見込みは34億5千万円。従業員54人。

2020年11月17日発行