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久山町に45億円投じた九州工場が完成  ダイショー    12月から稼働へ


 大手調味料メーカー株式会社ダイショー(福岡市東区松田1丁目、松本洋助社長)が久山町山田に約45億円をかけ建設していた九州工場が、10月23日に完成する。操業開始は12月。
 新工場は福岡工場の老朽化、また手狭になった生産体制の整備・増強を目的に昨年11月に着工した。場所は県道540号沿いで、敷地面積は約4万平方m、建物は鉄骨2階建て、延べ床面積が約1万1432平方m。これにより主力ラインとなる鍋スープの生産能力は福岡工場の約2倍となり、既存3工場合わせた全体の生産能力は約50%引き上げられる。今後は12月に鍋スープの製造を開始後、来年9月までに焼肉のたれなどの液体調味料やほかの製造ラインも順次移管。最終的には「味・塩こしょう」に代表される粉体部門の増設も検討していく。
 同社では「物流面でも九州道の福岡、古賀両インターチェンジに近い上、地下水にも恵まれ食品工場としては最適な立地。地域社会と共存共栄し、町の発展に寄与する存在であり続けたい」と話している。
 同社は1966年12月設立、資本金は8億7000万円、2012年3月期の売上高は170億8900万円、従業員数は582人。製造拠点は九州工場のほか、福岡(福岡市東区松田1丁目)、福岡第二(同)、関東(茨城県小美玉市)がある。