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中小企業DIは2期ぶり回復でプラス景況に 日本公庫福岡支店
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週刊経済2025年11月5日発行号
小規模DIは2期連続悪化
㈱日本政策金融公庫福岡支店(福岡市博多区博多駅前3丁目、山脇智博支店長)が発表した2025年7月から9月までの九州地区「中小企業動向調査」結果の業況判断指数(DI)は、中小企業が前期(2024年4月~6月)比6・9ポイント増の5・7となり、2期ぶりに回復。昨年10月~12月期水準のプラス景況となった。
従業員数が20人以上の中小企業調査結果(505社回答)によると、製造業の業況判断DIは前期比16・5ポイント増の2・5で、5期ぶりプラス景況に転じた。非製造業では同2・2ポイント増の7・1となり、製造業、非製造業ともに景況感が好転した。
製造業の業種別業況判断では、金属製品が前期DI▲58から0まで回復したほか、窯業・土石は同▲19から30、木材・木製品も同▲45から▲8といずれも大幅に上昇。一方で、飲食料品が同18から▲9とプラス景況から一転、マイナス景況に転じた。
非製造業の業種別では、建設業がDI4から9に上昇し、運送業が同0から21に上昇したものの、宿泊・飲食サービス業が同31から▲9と大幅低下。マイナス景況に転じたほか、卸売業や小売業、サービス業も軒並み低下している。
また、従業員が20人未満の小規模企業調査結果(1088社回答)では、業況判断DIが前期比2・5ポイント減の▲24・2と2期連続で悪化した。製造業をみると前期比3・1ポイント減の▲28・1、非製造業では同2・3ポイント減の▲23・7とそれぞれ景況感の改善には至らなかった。
業種別では卸売業が前期比15・6ポイント増の▲14、サービス業が同2・9ポイント増の▲14・2で2期連続上昇したものの、建設業は同1・7ポイント減の▲19・8、運輸業は同4・6ポイント減の▲20、飲食店・宿泊業が同5・2ポイント減の▲12・8で5期連続マイナス景況となった。さらに小売業が同12・8ポイント減の▲43・7、情報通信業が同25ポイント減の▲25となっている。
次期(2025年10月~12月)の全産業DIは、中小企業が前期比1・5ポイント増の5・7。小規模企業は同0・6ポイント悪化し、▲24・8と予想している。業況判断指数とは、「良い」と回答した企業と「悪い」と回答した企業の割合の差を示している。

