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中小企業DIは10期ぶりマイナス景況に 日本公庫北九州支店
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週刊経済2025年5月21日発行号
売上DIは2期連続上昇
㈱日本政策金融公庫北九州支店(北九州市小倉北区鍛治町1丁目、福田直人支店長)が発表した2025年1月から3月までの北九州地区「中小企業動向調査」結果の業況判断指数(DI)は、前期(24年10月~12月)比11・9ポイント減の▲2・6となり、22年7月~9月期以来10期ぶりに景況感がマイナスに転じた。
対象エリアは北九州市および直方市、田川市、行橋市、豊前市、中間市、遠賀郡、田川郡、京都郡、築上郡、鞍手郡鞍手町。従業員数が原則20人以上の中小企業調査結果(40社回答)によると、金属製品や窯業・土石、生産用機械、電気機械を中心とする製造業の業況判断DIは前期比31・6ポイント減の▲25となり、2期連続で低下。3期ぶりマイナス景況となった。卸売業や建設業、サービス業、不動産業などの非製造業は同3ポイント減の7・7で3期連続低下した。
一方、売上DIは同17ポイント増の37・5で2期連続プラス。内訳は製造業が前期比11・3ポイント減の15・4、非製造業が同31ポイント増の48・2となり、対照的な動きとなった。
また、経営上の問題で見ると、「求人難」が26・9%(前期24・2%)で最も多く、次いで「原材料高」が23・1%(同30・3%)、「人件費や支払利息等の増加」が19・2%(同18・2%)、「売上・受注の停滞、減少」が7・7%(同6・1%)、「製品安や値下げの要請」が0・0%(同3%)の順となっている。
次期(2025年4月~6月)の業況判断DIは、持ち直しの動きに足踏みがみられることから、DI値2・6と予想している。