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中小企業DIは減少も4期連続プラス景況 日本公庫北九州支店


週刊経済2024年2月14日発行号

売上DIは2期連続増加

㈱日本政策金融公庫北九州支店(北九州市小倉北区鍛治町1丁目、諏訪宣善支店長)が発表した2023年10月から12月までの北九州地区「中小企業動向調査」結果の業況判断指数(DI)は、前期(23年7月~9月)比8ポイント減の6・3となった。4期連続プラス景況となったものの、業況判断が低下したのは2期連続。売上DIは同8・5ポイント増の20・8と2期連続の増加となっている。
対象エリアは北九州市および直方市、田川市、行橋市、豊前市、中間市、遠賀郡、田川郡、京都郡、築上郡、鞍手郡鞍手町。従業員数が原則20人以上の中小企業調査結果(48社回答)によると、金属製品や窯業・土石、生産用機械を中心とする製造業の業況判断DIは、前期比19・5ポイント減の▲4・5となり、4期ぶりマイナス景況に転じた。小売業やサービス業、建設業、不動産業などの非製造業は同1・5ポイント増の15・4となり、堅調に推移。プラス景況は5期連続で維持している。
また、経営上の問題で見ると、「求人難」が35・3%(前期は34・7%)で最も多く、次いで「原材料高」(前期は22・4%)と「売上・受注の停滞、減少」(同18・4%)が17・6%。「製品安や値下げの要請」(同2%)が5・9%、「人件費や支払利息等の増加」(同2・0%)が0%の順となっている。
次期(2024年1月~3月)の業況判断DIは、引き続き持ち直しの堅調さからDI値6・2と予想している。