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中小企業の「奨学金支援」を補助、最大50万円 福岡市


週刊経済2025年7月2日発行号

予算2400万円、奨学金返還支援額の1/2補助

福岡市は7月1日から、中小企業が従業員の奨学金返還を支援する際に、年間最大50万円を補助する新制度、「中小企業奨学金返還支援事業」の申請受付をスタートする。

人手不足の深刻化と採用競争の激化が進む中、企業間では従業員の定着促進に向けて、「奨学金」の返還を支援する仕組みを設けるケースが増えている。現在の大学生の2人に1人が奨学金を使っているというデータもあり、中小企業の負担軽減に加え、若者の生活を支えるという両面の狙いから、奨学金返還支援をサポートする制度を立ち上げた。補助率は原則、企業負担額の2分の1。上限額は1年度あたり1企業50万円まで。予算枠は約2400万円で、単純計算では市内48社以上の補助に対応する。間もなく特設サイトを開設し、オンラインでの申請も受け付けていく。

高島宗一郎市長は会見で「奨学金の返還支援制度を採用しようという企業が増えれば、若者の奨学金返還による生活の負担を和らげることができるのに加え、補助を使って中小企業の頑張りも応援できる。二つの側面からの効果が期待できる施策」と説明している。