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中央児童会館建替えに着手 福岡市 西鉄出資の会社が民間施設整備
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福岡市(高島宗一郎市長)は3月31日から福岡市中央区今泉1丁目の中央児童会館を休館、建て替え事業に着手する。
築43年を迎える同施設の老朽化に伴い再整備を検討してきたもので、官民協働事業(PPP)の一つ「定期借地・賃借入居方式」で実施する。市の土地を民間事業者に賃貸し、民間事業者が建設、所有する複合施設に賃借入居する。昨年6月に優先交渉権者として決定した、西日本鉄道株式会社(同区天神1丁目、倉富純男社長)が100%出資する特別目的会社・福岡中央児童会館等建替え整備事業株式会社と契約を締結する。契約期間は契約日から2046年3月31日まで。
建物は7階建てで、1~3階が民間商業施設、4~7階と屋上は中央児童会館をはじめとする公共施設。公共施設は4階がNPO・ボランティア交流センター(あすみん)、5階が子どもプラザ、一時預かり、児童体育室、6階が図書コーナーなどフリースペース、談話・喫茶コーナーなど、7階が音楽スタジオ、多目的ルーム、学習室など、屋上が多目的コート。提案内容による民間施設のコンセプトは「まちの賑わい・交流の場の創出」、「最大限の安全性・快適性」、「長期安定した事業性確保」で、カフェ等の誘致やイベントを開催する広場の設置などを計画している。11台収容の駐車場、75台収容の駐輪場を設ける。3月31日から中央児童会館を休館し2014年度中に解体、その後更地を事業者に引渡し着工する。オープン予定は2016年4月。休館中は、各区の体育館で子育て支援事業を実施する予定。
市こども未来局青少年健全育成課の青木功課長は「計画案では広場を設けているほか、治安確保のため周辺の照明にも配慮されている。まちのにぎわいにも資する、特徴ある施設にしていきたい」と話している。