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中国・上海に物流倉庫事業の海外現地法人   西日本鉄道   中国でロジスティック事業に参入


 西日本鉄道株式会社(福岡市中央区天神1丁目、長尾亜夫社長)は11月2日、中国・上海市外高橋保税区に海外現地法人「西鉄物流(上海)有限公司」を設立した。
 これは総合物流事業者としてネットワークの拡充やロジスティクス事業、海運事業の強化を図っている一環で、成長分野と位置付ける航空貨物事業において、発展著しい中国で物流倉庫事業に参入するため設立した。国際間の航空・海上貨物の輸送のみならず、通関・倉庫・配送業務を含めたドア・ツー・ドア・サービスを提供するため、顧客商品の在庫管理や輸出入部品の配送センターの役割などを担う物流倉庫を同保税区内に設置した。
 西鉄物流(上海)有限公司の資本金はは50万USドル(日本円で約5,787万5,000円)で、西日本鉄道の100%出資。主たる事業内容は倉庫業、物流業、貿易代行業、貿易コンサルティング業。社長には白石豊見氏が就任。従業員は10人程度で、12月初旬から営業開始する予定。
 現在、中国では貿易促進と外資企業誘致のため、新保税区プロジェクトが進められており、現地法人を設立した上海市「外高橋保税区」は、中国最大の自由貿易区である「上海自由貿易区」に位置し、中国国内向け貨物物流基地としての役割と保税倉庫機能を併せ持つ一大物流拠点となっている。同区への進出企業は約7,800社、日系企業も1,000社以上が進出しているという。
 同社の航空貨物事業は、1948年に日本で初めて航空会社の代理店資格を取得し、57年に国際貨物の混載事業を開始。71年に初の現地法人を米国に設立したのを皮切りに海外への拠点展開を開始し、現在では国内に47の事業所や物流センターを、海外には53の主要都市に現地法人や駐在事務所を設置している。また世界の主要フォワーダーで組織されるWACOグループにも加盟し、世界各国を網羅する営業・輸送のネットワークを構築している。

 西鉄福岡駅ビルに九州初進出の眼鏡店など新規4店舗

 また同社は「西鉄福岡駅ビル」地下1階、1階、M2階のリニューアル工事を実施、M二階に九州初進出の眼鏡店「クーレンズ」など新規4店舗を11月11日から順次オープンする。
 これは西鉄福岡駅ビルの魅力をさらに高めるとともに、天神地区の玄関口としてふさわしい商業空間を創出する狙いで、昨年9月の地下1階およびM3~5階のリニューアルに続く第2弾。1階にフラワーショップ「青山フラワーマーケット」が11月11日、M2階にクーレンズが同15日開店。また12月2日には地下1階のレストランフロアにも、九州初出店となる韓国鍋料理を中心とした「鶏一羽(タクハンマリ)」と、バイキング形式の自然食レストラン「みのりの杜」をオープンする。
 クーレンズは店舗面積約139平方m。ファッション性の高い眼鏡を常時3,000本以上用意。価格はレンズ付きで5,250円~と低価格ながら、レンズは全て世界トップシェアブランドUVケア標準レンズを使用し品質にもこだわっているという。営業時間は午前10時~午後9時。
 青山フラワーマーケットは店舗面積約40平方m。「Living With Flowers Everyday」をコンセプトに、旬の花を取り入れた五種類のライフスタイルブーケなど顧客の生活シーンに合わせた花や緑を提供する。368円~1,575円と手軽な価格も特長。営業時間は午前10時~午後10時。
 鶏一羽は店舗面積約89平方m。その名の通り、鶏一羽まるごと、新鮮な鶏ガラと厳選した5種類の薬草を加えたスープで、じっくり煮込んだ韓国の鍋料理を本場韓国ダレにて提供。営業時間は午前11時~午後11時(ラストオーダーは午後10時)。
 みのりの杜は店舗面積353平方m。安心で安全な旬の食材を使った、体にやさしい料理をバイキング形式で提供。ミネラル豊富の野菜やデザートなど約50種類の食事と八種類の飲料を常時用意している。営業時間は午前11時~午後11時(ラストオーダーは午後10時)。