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上期売上高は過去最高の214億円 スターフライヤー中間期


週刊経済2025年11月12日発行号

円安響き赤字転落

㈱スターフライヤー(北九州市小倉南区空港北町、町田修社長)の26年3月期中間決算(25年9月中間)は、売上高が前年同期比2・8%増の214億5100万円と過去最高を更新したが、経常利益は3億7000万円の損失(前年同期は6億4100万円の利益)となり、増収・赤字転落となった。

今年7月、従来よりも座席数が多い新型機(A320neo型機)を導入したことなどで旅客数が増加。有償旅客数は前年同期比2・2%増の80万7575人、座席利用率も0・8ポイント増の80・2%と好調に推移し、売上高は中間期として過去最高を達成した。

一方で、昨年からの課題であった為替の円安進行が響き、外貨建てで計上する定期整備引当金の繰入額が増加したことなどから、営業費用は同4・8%増の215億5800万円に膨らんだ。営業損失は1億700万円(前年同期は3億1200万円の営業利益)。また、新型機のファイナンス・リース取得に伴う為替差損2億1300万円を営業外費用に計上したことも影響し、中間純損失は1億円(同6億6400万円の中間純利益)となった。

通期では、売上高が前期比5・8%増の454億1000万円、経常利益は同10・7%増の21億4000万円、当期純利益は同8・5%減の17億6000万円で増収増益を見込む。