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三池港に新たな国際コンテナ航路開設 福岡県


週刊経済2025年9月10日発行号

神戸港経由で週1便

福岡県(服部誠太郎知事)は、8月23日から大牟田市の重要港湾・三池港に新たな国際航路が開設したことを発表した。
県南部地域の物流拠点として機能している同港は、貨物取扱量の増加と利用促進が課題と位置付けられており、大牟田市や関係機関と連携したポートセールス活動に取り組んできた。今回、新たに開設された航路は、香港の海運会社・OOCL(東方海外貨櫃航運公司)と井本商運㈱(神戸市中央区、井本貴之社長)の2社が三池港から神戸港を経由してアジア、北米、欧米の各港を結ぶ。三池から神戸までの内航を井本商運㈱、神戸から海外までの外航をOOCLが担当し、毎週土曜日の週1便で運航する。
服部知事は「三池港と東南アジアや欧米などを結ぶ国際フィーダー航路の開設を心から歓迎したい。航路開設により、三池港のコンテナ貨物取扱量の増加が期待され、国際物流拠点としての重要性はいっそう大きなものとなる。県が取り組む県境地域振興の観点からも大きな効果をもたらすことが期待される」とコメントしている。