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ワンビル拠点とした学生の起業家教育で連携協定 西鉄とCIC福岡、九大QREC


週刊経済2026年5月20日発行号

 西日本鉄道㈱(以下西鉄、福岡市中央区天神1丁目、林田浩一社長)と米国発のスタートアップ支援事業のCIC Fukuoka(以下CIC福岡、同所)、九州大学ロバート・ファン/アントレプレナーシップセンター(QREC、メインオフィス・同市西区元岡)は4月23日、「ONE FUKUOKA BLDG.(以下ワンビル)におけるイノベーションエコシステムの活性化を目指す連携協定」を締結した。

これは学生に実践的な学びや起業家と接する機会を提供することを目的としたもの。西鉄では昨年開業したワンビルのコンセプトである「創造交差点」の具現化に向けて、事業パートナーであるCIC Fukuokaをはじめ、さまざまな企業・団体と天神における新たなビジネスの創出などに力を入れてきた。この枠組みにQRECを新たに加え、アントレプレナーシップ教育に関心のある九州大学の学生を天神に呼び込み、ワンビルワーカーやCIC入居者との接点を設けることで、さらなるイノベーションの機会を創出する。

具体的には、QRECがワンビル7階のCIC福岡内に新拠点を設け、3者が連携して講義やセミナーを開催していく。西鉄はワンビルの一部スペースを学生向けにプログラムを行う場として提供し、CIC福岡と連携したイベントなどを実施することで、学生が都市型イノベーションの現場に触れる場を創出する。また学生向けの授業以外にも、QRECによるワンビル利用者やCIC入居者向けのワークショップなども実施する予定。

九大はアントレプレナーシップ(起業家精神)に関する総合的教育・研究センターであるQRECがある一方で、キャンパスが都心から離れているため、福岡の経済の中心である天神と接点が少ないという課題があった。記者会見で西鉄の長崎精治ONE FUKUOKA BLDG.部長は「産学官民連携により、新たなイノベーションが生み出されることを期待している」、QRECの高田仁教授は「九大生のみではなく、このエリアに関わる全ての人と共に行動していくことを重視している。それが福岡のイノベーションを創出していくときの人材の重要な基盤になる」と語り、CIC JAPANの梅澤高明会長は「CIC入居者にとっても、学生との交流を通じ自身の視野を広げ、アイデアを生むことにつながるだろう」と期待を寄せた。