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レクサスES用新ライン増設   トヨテツ福岡   来年2月稼働


 トヨタ系自動車部品メーカーの株式会社トヨテツ福岡(宮若市下有木、菊池和一社長)は、4億円をかけてトヨタの高級車レクサスES用部品製造のための新ライン増設を進めている。稼働は来年の2月。
 同社工場(建物面積約2万平方m)はトヨタ自動車九州株式会社のボデー部品を生産しており、昨年9月の操業以来、フル稼働に向けて段階的に生産設備を増強している。すでに800tプレス装置を設置しており、来年の本格稼働に向けて調整を進めている。加えて、稼働までに人員を40人増強する予定。

 部品の現地調達率70%へ

 また、ライン新設に伴い、部品材料の地場調達を強化する方針を定めた。現在愛知県から供給されている部品の輸送コストを低減することがねらい。新ラインの部品は、100%九州内で消費される品目なので、現地取引の効率性が高く、この機会に現在15%の現地調達率を70%まで引き上げる予定。
 今年2月から九州内企業2社との部品生産受託を開始しており、新ライン稼働までにさらに2社との取引契約を結ぶ予定。
 窪田正昭管理部長は「こちらが求める生産能力を持つ企業が少ないのも事実。九州全域から条件を満たす企業を探している」としている。
 同社は愛知県の豊田鉄工株式会社の全額出資子会社。04年12月設立。資本金4億5,000万円。従業員数220人(契約社員含む)。工場操業は05年9月で、トヨタ自動車九州のレクサスIS用部品を生産中。