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モバイルサービスの直営店展開を加速 QTnet


今年度内に3、4号店出店へ

九州電力グループの情報通信事業会社、㈱QTnet(旧社名・九州通信ネットワーク㈱、福岡市中央区天神1丁目、岩﨑和人社長)は、今年度後半から来年度にかけてモバイルサービス「QTモバイル」の直営店展開を加速する。

直営店展開は昨年7月に1号店として同区天神2丁目の新天町商店街に福岡天神店を出店。同店が想定以上に好調だったことから、11月に北九州小倉店(北九州市小倉北区魚町1丁目)も出店していた。格安スマホ市場は今後も拡大が見込まれる一方、競争も激化しており、岩﨑社長は「今後は慎重に事業計画を練るよりもスピード感を持って展開していきたい。今年度中にも九州の県庁所在地を念頭に3、4号店を出店し、来年度も積極的に投資していく」と話し、20年春に10万回線以上の契約を目指すという当初目標の早期達成を目指す。

QTモバイルは携帯電話キャリアから携帯電話回線やデータ通信網を借りて(再販を受けて)運営する、いわゆるMVNO(仮想移動体通信事業者)として展開するサービスで、昨年3月従来の「BBIQ(ビビック)スマホ」から名称を変更し開始。同社の光ブロードバンドサービス「BBIQ」ユーザーだけでなく、全国の誰でも利用でき、電力系通信会社としての安心感やBBIQで培った細かなサポート体制が好評で、長崎県五島市出身の女優川口春奈さんを起用したポップなCMも話題となり、昨年10月末現在約1万7000回線のユーザーを獲得。今年2月1日からは、従来のauエリアやドコモエリア対応に加え、ソフトバンクエリア対応を拡充し、全国初の大手キャリア3社対応のMVNOサービスとなる。

2018年1月10日発行