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ムクナ豆生産で農業事業参入 OHG


週刊経済2025年3月12日発行号

収穫量は500㎏見込む

人材育成研修、講演、不動産賃貸業などを手掛ける㈱OHG(糸島市波多江駅北、大賀博文社長)は3月1日から、ムクナ豆の生産で農業事業に参入した。

加齢で不足するドーパミンのもととなる「L‐ドーパ」を多く含有するムクナ豆を生産することで健康食品としての需要を見込んだもので、大賀社長の親族から引き継いだ農業用地を有効活用する。「ムクナ豆」は、殻や実が硬いため粉末にして茶やスープのほか、原産地のインドでは薬などで使用している。場所はJR肥後線「波多江駅」北側の耕作地で、土地面積は約1千㎡が2面。今月から苗木を育て、4月から畑に移動し栽培。収穫時期は秋ごろで、約500㎏の収穫を見込む。栽培、収穫、販売などは越境ECや通販支援などを手掛ける㈱AKETENO(アケテノ、糸島市二丈深江、吉村鑑社長)と共同で実施する。パウダー状の小包装や茶などに加工し、ECサイトや自然食品店、物産展などで販売する計画。大賀社長は「ムクナ豆はまだ市場が大きくないため、まずは試験的に実施し、徐々に拡大したい」と話している。