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ミャンマーに自動車修理の子会社設立  第一交通産業    12月事業開始、来春に自社工場


 第一交通産業株式会社(北九州市小倉北区馬借2丁目、田中亮一郎社長)は、10月5日にミャンマー・ヤンゴン市に自動車修理を主業務とする子会社を設立した。
 同社は中国の上海市と大連市に拠点を置き海外事業を展開しているが、ミャンマーを含む東南アジアには初進出になる。スタッフは日本からの自動車整備士など7人と現地協力者を合わせて10人体制で、12月1日から自動車の出張修理を開始。来春には自社の整備工場を立ち上げる。また、並行して現地から研修生を受け入れ、日本で技術を習得させた上で送り込む方針。5年後をめどにフランチャイズを含めて現地に20か所の工場を開設し、年商10億円を目指す。子会社は、投資形態としてミャンマー会社法の支店方式で設立。社名は「DAIICHI KOUTSU SANGYO CO.,LTD(YANGON BRANCH)」で、資本金は5万USドル。
 ミャンマーは日本の約1・8倍の国土を有し、人口は6000万人超。中心都市のヤンゴン市は自動車ブームを迎えており、大半の自動車が中古車で、その8割程度が日本車で占められ、故障などのトラブル解決のために日本の高度な修理技術が求められているという。ミャンマー政府の要請を受け、今後の経済発展とロードサービス分野の潜在的な可能性を期待して進出に踏み切った。当初は自動車修理を手始めにスタートするが、将来的にはハイヤーやタクシーの運行を含めて事業拡大を図る考え。