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プラス5℃まで対応の造雪促進装置を発売  アイスマン    初年度販売目標は50台


 製氷機・人工造雪機の製造販売を手掛けるアイスマン株式会社(久留米市北野町千代島、秋山知昭社長)は、2月1日、プラス5℃まで造雪可能温度域を広げた造雪促進装置を発売した。
 これは、人工的に雪を発生させる装置で、従来の造雪機は、外気温度がマイナス3℃以下に低下しなければ、運転しても雪にすることができなかったが、新装置は、従来の造雪機に追加設置することで、プラス5℃までの高い温度で造雪が可能となった。名称は「SNOW ACCELA(スノーアクセラ)」。新装置のサイズは、幅1.4m、長さ2.3m、高さ1.75m。噴出している過冷却水滴に凝固作用を与えることにより、水滴は雪へと瞬時に連鎖変化する。従来は、マイナス3℃以上では噴霧水はそのまま地上に雨として降っていたが、スノーアクセラは、特殊な空気をつくることによってこれを強制的に雪に変え、0.5mの粒上のパウダースノーを放つ。詳細は特許出願中のため公表できない。価格は900万円で、主に、全国のスキー場に向けて販売する。
 秋山社長は「暖冬が続いており、人工の雪でさえ造ることが厳しい状況となっている。スノーアクセラは、そのような状況に対応した装置となっている。この春から秋にかけて販売を強化し、初年度の販売台数は50台を目標にしている」と話している。