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ブロードバンド授業を九州一円で展開 ディック学園 04年2月をめどに


 プロ家庭教師派遣業の株式会社ディック学園グループ(大分市金池町二丁目、赤嶺昭社長)は、〇四年二月までに九州・沖縄を視野に入れたブロードバンド配信の授業体制を展開する。
 対象は新高校三年生。授業料等の詳細については未定だが、試験的に大分で展開し、反応を見て福岡をはじめとする九州・沖縄に展開していく予定。システムはブロードバンド配信の五十分間の授業を生徒が自宅のパソコン上で受講し、その後のフォローは、小型カメラと画面上で指導できるマウスペンを用いて五十分間の質疑応答で対応する。別案として、一つの塾に生徒を集め、授業はブロードバンドを用い、その後、現地の講師が質問を受けるシステムを検討している。ブロードバンドを用いての授業配信システムは九州では同社が初めてという。
 赤嶺一夫取締役本部長は「九州のブロードバンド普及率は、未だに低いが都市圏で繰り広げられている質の高い授業を少ない投資で自宅で受講できるシステムを地方にも提供していきたい」と話している。
 同社は、一九七七年大分市花津留で学習塾を開始し、九十六年に家庭教師の本部機能を福岡に開設。現在、九州と広島、名古屋といった十三の大都市圏に全員が社会人のプロ家庭教師を派遣している。また、パソコン教室「エディスパソコン学院」を大分で十教室展開している。人材派遣業の「エディススタッフ」も手がけている。
 赤嶺一夫本部長は、一九七一年五月九日生まれの三十二歳。趣味はスポーツ観戦。

2003.10.15 発行 週刊経済より