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フィリピンで住宅、米国で物流施設開発 西日本鉄道


週刊経済2026年2月18日発行号

海外不動産事業の収益拡大へ

 西日本鉄道㈱(福岡市中央区天神1丁目、林田浩一社長)は2月5日、フィリピンにおける分譲住宅の開発プロジェクト2件の始動と米国アリゾナ州メサ市での物流施設開発着手を発表した。

 フィリピンでは2022年から住宅開発に参入。人口増加と安定した経済成長を背景とする堅調な不動産市況を追い風に第1号案件の低層マンションが全戸完売するなど既存3案件が順調に実績を伸ばす中、今回同国の大手デベロッパー、アクセイア・デベロップメント・コーポレーション社(マニラ市、以下アクセイア社)と共同でダスマリニャス市とアンティポロ市における分譲住宅の開発プロジェクトを始動した。一方、収益用不動産開発を進める米国では2019年にイリノイ州シカゴ市郊外で物流施設を開発(21年に売却済)。今回同国の不動産デベロッパー、アトラス・キャピタル・パートナーズ(アリゾナ州スコッツデール市、以下アトラス社)と共同で設立した事業運営会社を通じて1月29日にアリゾナ州メサ市で物流施設開発に着手した。アトラス社とは今回が初めての共同開発で、アリゾナ州での開発案件も西鉄初。

 フィリピンでの実需向け住宅の第4弾案件を開発するダスマリニャス市はマニラ首都圏南部のカビテ州に位置し、近郊の工業地帯への通勤利便性と都心への良好なアクセス環境を併せ持つ成長エリア。また、第5弾案件を開発するアンティポロ市はマニラ首都圏東部に隣接し、豊かな自然環境と都市機能を兼ね備えたリサール州の中心都市。両エリアともに、底堅い実需と高い将来性が見込まれることから、ファミリー層向けの分譲住宅を開発する。ダスマリニャス市では敷地4万7895㎡に303戸(戸建て住宅60戸、タウンハウス243戸)を開発。アンティポロ市では敷地1万412㎡に低層マンション(150戸)を建設。両プロジェクトともに来年10月に着工し、28年4月から順次完成予定。

 米国アリゾナ州メサ市では、約4万9千㎡を2区画に分割し、2棟の物流施設を開発する。両棟とも同社初の建ぺい率を低く抑え、屋外保管スペースを広く確保するIOS型施設で、うち1棟はテナントの要望に合わせて建築するBTS型開発。完成はそれぞれ来年1月と10月を予定している。

 西鉄では今年度までの第16次中期経営計画の重点戦略として、海外不動産事業の収益拡大を推進しており、ベトナム、インドネシア、米国、タイ、フィリピン、インドの6カ国で住宅・収益用不動産などの事業拡大を進めている。