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ドローン活用の新規事業プロジェクト キューサイとNTTドコモ九州支社


来年1月まで実証実験

青汁メーカーのキューサイ㈱(福岡市中央区草香江1丁目、神戸聡社長)と㈱NTTドコモ九州支社(同区渡辺通2丁目、山﨑拓執行役員九州支社長)は、2月からドローンを活用した農場の実証実験を開始した。来年1月まで。
青汁の原料「ケール」をキューサイのグループ会社㈱キューサイファーム島根(島根県益田市、廣田英二社長)で栽培しており、農業関連のシステム開発を進めるNTTドコモと連携を図り、最終的に生育状態の把握や収穫量予測、病害虫検知が可能となるシステムを開発していく。内容は、東京ドーム約6・6個分ある島根のケール畑を定点観測撮影し、その画像データをNTTドコモの解析システムに構築。膨大な画像データを蓄積することで、システム精度の向上を図っていく。また、これにより従来、人の手で定期的に圃場を巡回し、目視で確認していたことがパソコンやスマートフォン、タブレット端末などさまざまなデバイスでの管理ができるようになる。さらに、生育状態の悪い株にのみピンポイントで肥料を散布することで肥料コストの大幅な削減、また解析したデータを各農作業機械やトラクターの自動走行と連動させ、作業効率の向上や栽培コストの削減も期待できる。農業の人手不足や継承問題など、同じ課題を抱える地域社会の課題解決の糸口になるよう取り組みを進めていく。

2019年4月16日発行