NEWS

トレイルランニングレースで携行を義務化 オーセンティックジャパン


週刊経済2025年11月12日発行号

安全対策強化のため

山岳遭難者の位置を特定する探索サービス「ココヘリ」を展開するオーセンティックジャパン㈱(福岡市中央区赤坂1丁目、久我一総社長)は11月2日、三重県伊賀市で開催される「第7回 忍者トレイルランニングレース」のエキスパートクラスで「ココヘリ」が必携装備品に指定された。

同大会は、忍者の里として知られる伊賀市を舞台にした地域密着型トレイルランニングイベント。中でもエキスパートクラスでは、登山道のないオフトレイル区間を含む約50㎞・累積標高3200mの高難度コースで、GPS地図読みスキルを持つ上級者のみが参加できる。誘導なしのペアレースとして実施されるため、安全対策の一環として「ココヘリ」携行と山岳保険加入が義務づけられた。

「ココヘリ」は17万人が利用する会員制の山岳捜索サービスで、発信機と受信機による直接通信により、遭難時の位置特定を迅速化。スマートフォンの通信圏外でもヘリやドローンを使い、短時間で捜索できるのが特徴。全国の主要トレイルラン大会で採用が広がっている。

同社では「大会を通じ、山岳遭難防止への意識がさらに高まることを期待している」としている。