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トラック市場収縮で減収減益  矢野特殊自動車    今期は減収増益を見込む


 特殊自動車の設計・製造・販売の株式会社矢野特殊自動車(糟屋郡新宮町上府、矢野彰一社長)の09年3月期決算は、売上高が91億4500万円で前期比9・6%減、経常利益が2400万円で前期比14・3%減の減収減益だった。
 中・大型トラックの登録台数が減少(08年3月期比26%減)するなど市場が収縮していることを受け、減収となった。また、利益面では減益ではあるものの、08年3月期は有価証券売却益を計上していたため、営業損失となっていたが、今期は外注作業の内作化、工場経費の減少で営業利益が6700万円で黒字化するなど「収益体質は改善している」(同社)という。当期純利益は2700万円で前期比17・8%減。
 今期は中・大型トラックの登録台数がさらに減少すると考えており、売上高は前期比15・5%減の77億2400万円を見込んでいる。一方で、原材料の単価が下落すると予想しており、経常利益は同45・8%増の3500万円、当期純利益が同3・7%増の2800万円の減収増益見込んでいる。