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デジタルノマド向けのプログラムを開催 福岡市と遊行など


週刊経済2025年8月6日発行号

今年で3回目の開催

福岡市は、デジタルノマド市場専門のマーケティングをする㈱遊行(福岡市博多区祇園町、大瀬良亮代表取締役CEO)などの民間企業と共に、10月1日から31日までの1カ月間、福岡市内各所や九州地域でデジタルノマドに向けたプログラム「Colive Fukuoka 2025(コリブフクオカ)」を開催する。
コリブフクオカは、デジタルノマドに向けた共創型滞在プログラム。デジタルノマドとは、定住をせず遊牧民(ノマド)のように旅をしながら、IT技術を活用した働き方をする人たちを指す。コリブフクオカは、2023年に全国に先駆けて福岡市で始めたデジタルノマド誘致のイベントで、今年で3回目の開催となる。10月1日から31日までの1カ月間は、日本文化やノマドのライフスタイルをテーマにしたカンファレンスや、スタートアップ関連のイベントが開催される「RAMEN TECH」など様々な催しが予定されている。昨年は45カ国から436人が参加し、推定1・1億円以上の滞在に係る消費額が生まれており、今回は昨年を超える参加者数を目指している。
カンファレンス主催者である福岡市経済観光文化局観光コンベンション部観光産業課の横山裕一観光産業係長は、「IT技術や発信力を持つデジタルノマドは、欧米層が中心で長期的な滞在が期待され、スタートアップ支援に力を入れている福岡市との相性も良いと感じている。プログラムを通して、福岡市の魅力を感じてもらい、プログラムに参加したデジタルノマドの次の拠点となることを期待したい」と話している。