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コロンビア五輪委員会と事前キャンプ締結  福岡県と北九州市


キャンプ誘致数は東京に次ぐ2番目

福岡県(小川洋知事)と北九州市(北橋健治市長)は4月16日、コロンビアオリンピック委員会と2020年東京オリンピック大会事前キャンプに関する覚書を締結した。県内で事前キャンプを実施するのはこれで27の国と地域になり、東京都に次ぎ全国2番目の受入先となっている。北九州市ではイギリス、タイに次いで3ヵ国目。
県では16年のリオディジャネイロ五輪の際に職員を現地に派遣し、事前キャンプ誘致に関する交渉を行っていた。その間、コロンビア五輪委員会の関係者にも接触。その後、昨年11月に県から北九州市に打診し、駐日コロンビア大使館を通じた3者協議の結果、スポーツ、宿泊施設の環境面で高い評価を受け実現した。コロンビアは前回のリオ五輪に148人が出場。東京大会でも同数の選手を受け入れることが予測され、主に自転車、テコンドー、体操など10種目の選手団がキャンプ地として滞在する。すでにコロンビア側はメディアドームなど6施設の会場視察を終えているという。
締結式で小川知事は「県と各自治体が力を合わせてキャンプ誘致をしたことで、東京に次ぐ2番目に多い国と地域の選手団を受け入れることに成功している。現地の県人会にも報告できるようにしたい」と喜びを語った。北橋市長は「五輪終了後もコロンビアと北九州市が交流を深められるようにしたい」と意気込んだ。
アルマンド・ファンファルコロンビアオリンピック委員会マネージャーは「スポーツを通じた北九州市民の方々との交流に期待する。運動施設と医療機関の距離や、東京と気候が似ている点が合意の決め手」とも語った。

2019年4月23日発行