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グローバル人材育成などで連携協定 九州大学とジェトロ


週刊経済2021年10月19日発行

10月5日

九州大学(石橋達朗総長)、日本貿易振興機構(ジェトロ、佐々木伸彦理事長)は10月5日、包括的連携推進協定を締結した。
ジェトロが大学と同様の連携協定を結ぶのは17校目で、うち世界ランキングトップ100を目指す力のある大学として文科省が指定している「トップ型」では9校目。両者が連携して、国際的な産学連携、人材教育、学術研究を推進し、日本全体や九州をはじめとする各地域の発展、人材育成に寄与することを目的とする。九大発のスタートアップは、20年度時点で124社、うち4社がIPOを実現している。17年度から「大学発ベンチャー事業シーズ育成支援プログラム」を創設。これまでに42件を採択し、うち起業済みが14社、ここ1年に設立予定が5件程度の実績が出ており、起業率50%を目指して取り組みを進めている。ジェトロは、19年度から22年度までの中期目標で「対日直接投資やスタートアップの海外展開等を通じたイノベーション創出支援」に注力。世界29カ所のスタートアップ先進地域で、現地のサポート組織等と連携し、日系スタートアップのグローバル展開を支援する「ジェトロ・グローバル・アクセラレーション・ハブ」を設置している。こうした九大のスタートアップ創出体制とジェトロのネットワークを活用し、イノベーション創出や九大関連スタートアップの海外展開促進、高度グローバル人材の育成・定着、研究面での連携強化や研究成果の社会的活用の推進に取り組む。