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グループの仕入れ機能移管で売上高は241億円に カンサイホールディングス


中核のカンサイは売上高3・6%増

電設資材卸売の九州最大手、㈱カンサイを中核事業会社とする㈱カンサイホールディングス(福岡市博多区東比恵3丁目、忍田勉社長)の2018年3月期決算は売上高が241億4192万円、経常利益が2億8125万円で増収増益となった。
これは昨年3月にグループ統一新基幹システムの稼動に伴い仕入れ機能を中核の㈱カンサイから移管したことが主因。当期純利益は2億2300万円だった。事業会社別に見ると、九州最大手の電設資材卸、㈱カンサイの売上高は特機事業部やシステム環境事業部が大型案件の減少で前期を下回ったものの、主力の電材事業部が前期比1・7%増でカバーし、グループ会社向けの卸販売を除いた前期売上高と比べて3・6%増となる213億6812万円となった。
他の電材卸の売上高は、㈱カンサイ南九州社(鹿児島市)が17・4%増の9億8983万円、エコプラス㈱(山口県下関市)が15・7%増の8億2900万円と地域販社2社が2桁の伸長。また電線関連を得意とする九州昭和㈱が大型案件を受注し8・9%増の14億4077万円、15年7月に事業譲受に伴い設立した㈱昭和電光(博多区板付)も17・5%増の2億4235万円と伸びたが、老舗の㈱日進商会は11・8%減の10億7209万円だった。
このほか防災関連や電話工事など弱電工事全般の㈱ロッコウアトムは大型案件が少なかったものの5・5%増の8億2044万円となった一方、住宅設備機器販売・住宅リフォームの㈱カンサイしんこうは14・7%減の12億477万円となった。16年12月に事業譲受に伴い設立した空調・管工事用資材卸売の㈱サワヤマ機材は4カ月の変則決算だった前期と比べて約3・67倍となる1億3031万円だった。なお、事業会社9社の単純合計売上高は前期(カンサイのグループ会社向け卸販売を除く)と比べて3・5%増の280億円9773万円となった。
今期の計画は、カンサイHDに関しては公表していないが、中核のカンサイについては3月にHDが設立した長崎県内をエリアとする地域販社、㈱カンサイ西九州社に同県内の4営業所(前期売上高約21億円)を譲渡したため、前期比3・5%減の売上高206億円に設定している。

2018年6月26日発行