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クボタなど環境3社対象の仕組み債発行 前田証券 ドイツ銀行と共同開発
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地場証券会社の株式会社前田証券(福岡市中央区天神2丁目、飯田義輝社長)は、8月から株式会社クボタなど環境関連上場企業3社を対象とした仕組み債を発行した。
同社は、大手金融機関との差別化、地場独自のシェア獲得を図る目的から、海外の金融機関と共同開発する金融商品(外債)の拡販に力を入れており、同様の仕組み債の発行は今期3件目。今回はドイツ銀行と共同開発した商品で、債券の発行も同行が担当する。商品名は「エコアイランド九州」。洞爺湖サミットなどで注目が高まった環境問題に関連する事業で実績を持つ、クボタ、ダイキン工業、東芝の3上場銘柄の株価に連動した商品となる。利息は、当初3カ月は年率12・5%が確定しており、それ以降は年率12・5%または年率1・0%を適用。早期償還水準に達した場合、現金100%で早期償還され、同水準は初回100%から2・5%ずつステップダウンする。利率決定価格は80・0%。ノックイン価格は55・0%。
同社は「問題になっているサブプライムローンなどに比べ、非常に解りやすい仕組みの商品。今後も海外金融機関と連携で当社ならではの金融商品の開拓に取り組みたい」と話している。同社は1944年7月設立。資本金は21億9800万円。福岡銀行の関連子会社。