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カスハラ対策研修にVR めんたいバース企画


週刊経済2025年6月11日発行号

AIとメタバースを活用

中小企業向け入札コンサルティングを手掛ける㈱めんたいバース企画(福岡市博多区博多駅前1丁目、谷口良太社長)は4月16日、カスハラ(カスタマーハラスメント)、クレーム対策研修にVRを使ったシステムの導入を開始した。
名称は「VRクレーム対応疑似体験訓練システム」。同社が実施するカスハラ対策研修内で活用する。同サービスは、利用者がVR機器を装着しカスハラ対応を体験する中で、表示される3つの選択肢の中から利用者が発する音声をAIが認識しそれに合わせてカスハラをする客に見立てたアバターが反応する工程を繰り返し、即時に採点するもの。事前に普段遭遇するクレームの内容をヒアリングし、オーダーメードでプログラムを作成する。現在はコールセンター、市役所窓口、ホテル向けに作成しており、今後はカスハラ対応に限らずさまざまな分野のコミュニケーション場面への応用も検討している。現在特許出願中。VRを使った研修の価格は100人までで約30万円から。8月に福岡商工会議所で同サービスを活用した研修を実施する。谷口社長は「前職で3分以内にクレーム解決をしてきた経験から、働く人の頑張りが報われるようカスハラ対策研修を始めた。当システムでカスハラが原因でメンタルが壊れてしまうのを防止し、同時に生産性向上に貢献したい」と話した。
谷口社長は1977年11月28日生まれの47歳。福岡大学商学部第二部卒。福岡市役所に勤務したのち起業。趣味はテニス、ピアノ弾き語り。同社は2023年4月設立。資本金は100万円。決算期は10月。