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オーラノクス社に2千万円の支援資金を融資 日本公庫福岡西支店


週刊経済2025年12月24日発行号

試作品製造などに活用

㈱日本政策金融公庫福岡西支店(福岡市中央区舞鶴3丁目、山口繁紀支店長:以下、日本公庫)は12月12日、九州大学発スタートアップ企業で人工衛星の開発、製造を手掛けるOuranox Technologies㈱(オーラノクス・テクノロジズ:福岡市中央区天神2丁目、小澤翼社長、以下オーラノクス社)に新規開業・スタートアップ支援資金を融資したことを明らかにした。融資額は2千万円。

オーラノクス社は高度300㎞以下の超低軌道を長期間飛行することが可能な衛星の開発および運用実現を目的に、2025年6月に設立。同社の研究テーマである「マイクロ波電熱スラスタ」(スラスタとは推進システムの総称)をコアテクノロジーとして位置付け、独自の軌道運用理論を取り入れた超低軌道衛星の実現を目指している。

近年、小型衛星による宇宙利用が急速に拡大しており、こうした小型化・高効率・長寿命の条件を満たした推進器の開発が喫緊の課題になっているという。マイクロ波電熱スラスタは、マイクロ波で生成したプラズマを熱源として推進剤を加熱する電気を動力源とする推進器の一種。「高度300㎞以下の超低軌道は商用利用の実績のない未開拓の領域。超低軌道での衛星運用が実現すれば、より高精度な地上観測や高速通信が可能となる」(日本公庫福岡スタートアップサポートプラザ)としている。今回の融資では試作品製造および従業員雇用資金として活用する方針。