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オンライン日本語教育サービスを開始 むすびば


週刊経済2025年7月9日発行号

 

外国人介護士向け

 

日本語教育事業を展開するむすびば㈱(福岡市東区多の津4丁目、相原恭平社長)は6月25日、外国人介護士向けに特化したオンライン日本語教育サービスを開始した。

深刻化する介護人材不足に対応するもので、外国人介護士が短期間で現場に順応できるよう支援する。同社はこれまで建設業や製造業を中心に千人以上の外国人労働者に日本語教育を実施しており、介護分野では2023年からパイロットプログラムを実施。その実績を踏まえ、会話・語彙・記録作成などに対応した独自教材を開発した。

プログラムは、外国人介護士の日本語レベルに合わせた2種類。日常的な日本語が理解できるN3〜N4レベルには、週2回のオンライン日本語レッスンと週1回の介護専門講座を組み合わせた週3回コース(月額1万1千円・税込)を提供。介護記録の読み書きや職員間の情報共有、現場で頻出する略語や専門語の理解など、夜勤を一人で担えるスキルの習得を目指す。また、すでに日本語でスムーズなコミュニケーションが可能なN2レベルの外国人介護士には、週1回の介護学習プログラムのみを提供(月額4400円・税込)。介護職としてのスキルアップや知識の整理を目的としており、現場経験者のフォローアップにも対応する。

インドネシア、ベトナム、ネパールなど多国籍の受講者が在籍し、在留資格に関係なく受講が可能。すべてオンラインで完結するため、全国の介護施設や在宅介護士も対象となる。

同社は2021年5月設立。金1千万円。従業員数17人(2025年4月時点)。