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オンラインオフィスシステムを開発 オフィス経理屋 4月から販売


 事務代行サービスの株式会社オフィス経理屋(福岡市博多区博多駅東一丁目、村上達也社長)は、ネット上で給与計算業務、年末調整、請求書発行発送業務、電子会議などができるオンラインオフィスシステムを開 発、四月から販売を開始した。
 ASΡや市販のソフトウェアと異なり、同社のサーバーに接続しパスワードを入力することで社内情報を共有化できることが特徴。標準機能としてタイムカード機能による給与計算や年末調整などの会計処理サービス、請求書発行・発送サービス、電子会議機能がある。またオプショ ン機能としては経理事務代行サービスがあり、業務については募集・教育した在宅スタッフに委託。ユーザーは契約を結んだ在宅スタッフと同システム上で直接書類やデーターのやりとりをする。また複数の税理士や弁護士、社労士などを月額千円で「オンライン顧問」として登録。ユーザーは登録者の情報を見ながら特定の人物を選択して無料相談でき、 税理士などはこうしたやりとりを通じて新規顧客獲得を見込む。
 サービス名は「経理屋ドットネット」(仮称)。高速通信回線の普及を図る通信各社と提携し、販路拡大を目指す。月額料金はアカウント(入場)料方式で、五クライアント(人)までが五千円。十クライアントまでが八千円。二十クライアントまでが一万五千円。五十クライアン トまでが三万円。百クライアントまでが五万円で、通信会社が販売する通信回線サービスとのセット契約の場合、これらから二割を引いた料金となる。また経理代行サービスの月額料金は、年商の三千分の一の金額。同社がその二割を管理料金として徴収し、残りを在宅スタッフに支払う。
 村上社長は「ネット上に仮想事務所がある感覚。これまで手掛けてきた経理代行業務は在宅スタッフを教育して全面委託し、当社はシステム全般を運営・管理する役割を担いたい。初年度で一万人の顧客獲得を目指す」と話している。
 同社は一九九五年四月の創業、九八年十二月に有限会社オフィス経理屋とし て設立。〇一年八月に株式会社に組織変更。資本金一千万円。従業員八人。  
 村上社長は粕屋郡宇美町出身で、一九六九年二月二十四日生まれの三十四歳。県立香椎高校卒。趣味はバスフィッシング。

2003.03.04 発行 週刊経済より